ADHDの特性として、意識や興味が散漫になるという特性があります。
1人で、意識散漫になっている分には、問題ないですが。
2人でいる時に、その特性が出ると、振り回されて疲れてしまう事があります。
心・体力・時間に余裕がない時などなど。
先日、そんなこんなで、ADHD夫くんとケンカをしたので、その時のエピソードを紹介します!
【Ep.1】 意識散漫、ADHA夫くん。
今回の舞台は、スーパーマーケットです。
わたしの、スーパーでの買い物に対する考えは「ささっと、必要なものを買って済ませる」です。
なので、買う物があるコーナーに寄って、買う物をパッとカゴに入れたら、次のコーナーという具合です。
もちろん、他の商品を見たりもしますが、安いものや気になるものがなければ、すぐ素通りです。
買い物は、日常家事の1つですから、ほとんどの主婦さんは、同じじゃないかなと思っています。
一方、ADHD夫くんは、今日買わないであろう物にも、めちゃくちゃ興味を示します。
「ねえ、これ知ってる?このカップラーメンは学生の時めっちゃ食べたんだよね。懐かしいな~。」
「うなぎ食べたいな~。いま金額はいくらかね?」(そして見に行く)
「あ、このお菓子カレー味がでてるよ。買ってみよっか!」(そして買ってもなかなか食べない)
「ブラックタイガーは、マングローブを切り開いて養殖場にしてるから、環境問題なんだよね。」
「でも、エビの消費量世界1位は、日本なんだよ。エビうまいもんね。」
「これ、友達が会社で開発したドレッシングだ!買っとこう。」(うちは生野菜あんまり食べない。)
向かうところで、次々に興味をもってしまう。
更には、買うものがなくても、興味のあるコーナーに向かって行ってしまう。
そして、食べないであろう物をカゴに入れてしまう、ADHD夫くん。
「ささっと、必要なものを買って済ませる」 という価値観を持っているわたし。
しかも、この日は、前の予定で疲れていたので、ADHD夫くんの行動にイライラを募らせてしまう。
【Ep.2】 喧嘩勃発!急激に怒るADHD夫くん。
買い物を終えて、車に乗車すると「なんか怒ってる?」とADHD夫くん。
わたしは「早くに帰りたいのに、色々なところに行くから…。」と話す。
理由を聞いてくれたし、ケンカはしたくないから、柔らかめの口調で伝えた。
そうしたら、「様子が変だと思った!じゃあ買い物楽しくなかったの?早く言ってよ!」
ADHD夫くんは、強い口調で急激に怒り始めた。
不機嫌になったのは、わたしが確かに悪かった。
けど、買い物で振り回されたと感じた事は事実だし。
お互いに話し合て終わるような事に、めちゃくちゃ腹を立てるADHD夫に、わたしも「そんなに怒る事なの?」と言い返す。
その後、ADHD夫くんは、イライラしながら車を走らせる。
家の前で車を停車させると、わたしに「早く降りて!」と急かし始めた。
ADHD夫くんの行動や発言が極端すぎると思いながら、何を言っても怒るであろう状況。
わたしは、今は何も言わないでおこうと、黙って車を降りる。
そして、ADHD夫くんが、崩れそうに買い物袋と段ボールを持っていたから「大丈夫?」と聞くと、
「大丈夫じゃねえよ。」
このADHD夫くんの一言に「謝るまでは、絶対許さねえ。」と心に決めた。笑
【Ep.3】 冷却時間を置いて、話し合いの始まり。
家に帰ると、数時間、別々の部屋で過ごした。
わたしは、まじで怒った時、冷たい金属でできた機械になる。
心を無にして、淡々とやる事をやる。
暴言を吐いたADHD夫の事を「まじで許さねえ」と思いながら。
そんな事を思いながら、わたしが洗濯物を干していると、ADHD夫くんがこっちにきた。
そして、何も言わずに、わたしのお手伝い。
(この時「謝れ」としか思わなかったけど、今思うと意地らしいね。謝れとか思っててごめん。)
洗濯ものが終わると「さっき買ったアイス食べよう。」と、ADHD夫くん。
一緒にアイスを食べながら、さっきのケンカについて話す。
そして、ADHD夫君が、ケンカの時にどう思っていたかが分かった。
・2人で楽しい買い物の時間を過ごしたかったのに、楽しんでなかった事を知ってショックだった。
・早く帰りたかったなら、挽回方法は急いで家に帰る事だと思った。
・激しい口調になったのは、怒っているからではなく、パニックになったから。
想定が難しいような事が起こると、パニックになる。
わたしには、ADHD夫くにんの急激すぎる感情の起伏や発言、極端すぎる行動が理解できなかったけど、話しを聞いて理解する事ができた。
そして、2人の時間を楽しみにしてくれてたのに、わたしが不機嫌になってしまったこと。
ADHD夫くんに「ごめんね。」を伝えた。
【Ep.4】 ADHD夫くんにとってのスーパーマーケットとは?
ADHD夫くんは「出ている野菜や商品の、種類や値段をみて、世の中の状況を想像するのが好き。」らしい。
ADHD夫くんは、世の中の動きに興味があるので、理由を聞いて納得。
そして、色々な商品を見て回っている内に、色々な方向に興味がでてしまうそう。
とにかく、ADHD夫くんにとって、スーパーは「楽しい場所」だそうです。
わたしと、スーパーに対する考え方が違いすぎて驚きました。
スーパーの事をそんな風に思っていたなんて…。
(ADHD夫くんと、わたしとでは、スーパーに行く回数が違うという事もあると思うけど。)
そして、わたしにとって、スーパーは「必要なものを買って、ささっと済ませる場所」 と伝えたら、ADHD夫くんも驚いていました。
【Ep.5】 これからの解決策について。
わたし達 2人が、今回の1件で出した解決策は、
ちゃんと言う。
です!(なめてんのか)
幼稚園生の頃に、言われて怒られたことあるような気するけど、気のせいかな?
自分の価値観や考え方が当たり前だと思わず、相手に伝えることは大切ですね。
ADHDでなくても言える事だと思いますが、ADHD夫くんは、特性上、感覚や感じ方がぶっ飛んでるので、「特に」という事は言えるかなと思います。
ADHDの特性上、興味や好奇心のままに動いてしまうので、結構振り回される事があります。
そういう時、自分の心・体力・時間に余裕がない時は「今日はもう疲れたから帰りたい。」とはっきり伝える事が大切だと思いました。
そして、自分に余裕がある時は、一緒に楽しむ事も大切にしたいと思います^^
エピソードは以上です!
上記エピソードがADHDの人全員に当てはまる訳ではないです。
その人の性格やそれぞれの特性もあると思いますが、ADHD夫くんがいる、妻さんの参考になれば嬉しいです^^
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